燕三条の魅力と力

エムテートリマツSDGsプロジェクトがターゲットとしているのは、新しい開発ニーズを抱えている様々な企業です。厨房機器に限定することはなく、より幅広い産業の金属加工や開発ニーズにお応えすることを前提としています。現在私たちエムテートリマツのメインコーポレートサイトでは、厨房機器がメイン商材となっているわけですが、では、どのようにして無数の開発ニーズに応えていくのか。

ここに燕市の力があります。金属関連業だけで大小1000社が軒を連ねる燕では、ほとんどの加工ニーズに応えることができます。理由は分業制にあります。もともと燕は400年前に城造りのための巨大な釘を生産するために江戸から職人が移植されたことが始まりだとされています。そこから、様々なニーズの勃興がありました。戦前には洋食器が急速に伸びていき輸出産業の一大拠点となりましたが、プラザ合意によって円高となったときに急激に衰退していきます。その後、新幹線、高速道路が開通するのに合わせて、全く新しい先端加工のニーズに対応するようになりました。そのころ起業した企業が現在2代目〜3代目となっており、この過程において様々な金属加工ニーズに燕市全域が応えていきながら、ここは燃料系部材の加工、ここは調理道具、ここはロケットの部材、ここはATMの部材というように、企業ごとにカバーする分野も多様性にとんだものとなったのです。

メッキ、洗浄はもとより、加工も様々な領域におよぶこの土地において、長きに渡り商社を努めてきたエムテートリマツには豊富なネットワークがあります。もちろん、図面やオーダーに応えていくノウハウも蓄積されています。時代とともに激変し、4M管理をはじめとするより高度な品質管理にも応えていけるスタッフが揃っています。

こうして、燕とニーズをマッチングし、品質に関する責任をエムテートリマツがとりながら、SDGsを追求していくこと。エムテートリマツSDGs認定を導入することで、燕市における経営とSDGsが融合し、さらには営業力も高まっていくこと。結果的に、起業体力が増し、新しい技術投資や後継者育成などが進み、技術と雇用の一大集積地としての価値が高まっていくこと。これらが実現して初めて、地域と法人との価値ある関係と共創ができあがっていくとエムテートリマツでは考えています。